訪問査定前にマンションの掃除は必要？不動産会社はどこまで見る？

不動産会社に訪問査定してもらうことが決まったら、たいていの人は掃除をすると思います。

しかし、このような疑問を抱いているのではないでしょうか。

忙しい中で、どこまでキレイにしておけばいいのかについて解説していきます。

訪問査定前にマンションの掃除は必要！査定額が高くなる可能性もある！

結論から言いますと、訪問査定前にマンションを掃除してキレイにしておくことは大切です。

なぜなら国土交通省の指導によって公益財団法人不動産流通近代化センターが作成した価格査定標準マニュアルの中に、「清掃の程度」というチェック項目があるからです。

価格査定標準マニュアルの項目は、以下のとおり。

価格査定標準マニュアル

交通の便	最寄駅までの所要時間（徒歩圏かバス便か）
立地条件	スーパーやコンビニ、病院までの距離、周辺環境の良し悪し
住戸位置	所在階や方位、日照・通風の状況
専有部分	部屋の形状（梁・柱・天井高）、維持管理状況、窓からの展望
共有部分	外壁やエントランスなどの管理状況、耐震性
設備・施設	セキュリティのレベルや駐車場の有無
維持管理	修繕の実施、保守・清掃の程度、管理員の勤務形態、管理組合の活動

つまり掃除をすると査定額が高くなるということです。

また清掃の程度による評価は加点だけでなくマイナス評価もあるため、汚いと査定額が下がってしまいます。

不動産会社によって配点は異なりますが、以下のように評価されます。

清掃の程度における評価方法

特に優れる	+10点
優れる	+5点
やや優れる	+3点
普通（標準）	±0点
やや劣る	-3点
劣る	-5点
悪い	-10点

掃除を怠ったことによって、物件の本来の価値よりも低く査定されてしまうのは勿体ないですよね。

清掃の程度の他にも、外観や展望の良し悪しといった主観的なものについては、不動産会社に与える印象によって多少のズレが生じます。

不動産会社がどこを見るかわかっていれば掃除がしやすいと思いますので、重点的にしたほうが良いポイントについて解説していきます。

どこまで見る？掃除をしておいたほうが良い箇所

物件の印象を良くするために入念に掃除したほうが良いポイントは、以下のとおりです。

なるべく物を減らし、部屋を広く見せる工夫も効果的です。

訪問査定時、不動産会社は買い手がつきやすい物件かどうかをチェックしています。

内覧会もありますし、どうせ引っ越すときに片付けるのですから、訪問査定前に徹底的に掃除しましょう。

マンション売却の内覧は掃除が重要ですが、忙しくて中途半端になってしまう人もいます。

査定時にきれいにしておけば、後から慌てて掃除をしなくて済みます。

不動産会社が訪問査定時にチェックするポイントについて、さらに詳しく知りたい人は算出方法について解説している以下の記事も合わせてご覧ください。

査定する人の主観で決まってしまう部分に左右されず、正しい査定額を把握するためには一社のみだけでなく複数社に訪問査定してもらうことが重要です。

不動産会社によって清掃に対する評価の仕方は異なる

不動産会社によって、清掃に対する評価の仕方は異なります。

同じ項目で評価していたとしても、担当する人によって査定額に差が生じるということです。

また評価の仕方が異なるのは清掃の程度だけでなく、他の項目についても同じことが言えます。

不動産会社によって査定額にズレが生じるのは、珍しいことではありません。

なかには顧客の気を引くためにわざと高い査定額を提示し、契約後に値段を下げるよう強要してくる不動産会社もあります。

必ず複数社に査定依頼するのはもちろん、不動産一括査定サイトを利用して相場からかけ離れた金額を出されないようにしましょう。

不動産一括査定サイトとは？

不動産一括査定サイトは、ネットで物件の基本情報を一度入力するだけで、複数社にまとめて査定依頼できる便利ツールです。

最近では本などでも紹介され、利用者が急増しているため知っている人も多いのではないでしょうか。

不動産一括査定サイトを利用すると、他社にも査定依頼していることが不動産会社側から分かります。

そのため「他社とも話をするから下手なことは言えない」と思わせることができ、悪質な不動産会社に騙されるリスクが下がります。

特に大手不動産一括査定サイトのイエウールは、クレームに厳しい運営をしており、悪質な不動産会社を排除されているので安心です。

イエウールについて詳しく知りたい人は、以下の記事も合わせてご覧ください。

では、ここからは訪問査定を依頼した後のポイントを解説していきます。

家の査定をしてもらうときに不動産会社の良否を見極めよう

家の査定をしてもらうときは、マンション売却を安心して任せられる不動産会社かどうか見極める大切な機会です。

こちらが不動産会社を査定するつもりで、対応時の態度や提示する査定額をチェックしてください。

そして複数社を比較し、マンション売却のパートナーとしてより相応しい信頼できる不動産会社を見つけましょう。

信頼できる不動産会社の選び方については、下記の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

物件の瑕疵はすべて伝えることが大切！それでも売却できるかチェックしよう

物件や設備に瑕疵(欠陥)がある場合、漏れなく不動産会社に伝える必要があります。

隣人・騒音トラブルについて不動産会社に隠す人もいますが、不動産会社に物件の瑕疵を隠すのは賢明ではありません。

査定額が下がるのを懸念して不都合なことを隠してしまうと、後から重大な問題に発展しかねないからです。

不動産会社に告知すべきことは、以下の4項目に当てはまる事項になります。

物理的瑕疵	雨漏りなど物件そのものに欠陥がある
法律的瑕疵	建蔽率などに制限がある
環境的瑕疵	騒音など周辺環境に問題がある
心理的瑕疵	事故や事件など心理的嫌悪を抱くことがあった

これらを不動産会社に伝えた上で、それでも高く売却してくれる営業力のある不動産会社を選びましょう。

告知すべき事項の詳細は、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。

事前に書き出してリスト化しておくと、スムーズに伝えられて無駄な時間がかかりません。

とはいえ、そもそも訪問査定にはどのくらいの時間がかかるのか気になりますよね。

訪問査定にかかる時間はどのくらい？結果はいつ分かる？

不動産会社が訪問査定でマンションを見る時間は、だいたい30分〜1時間です。

訪問査定の際には、売主もマンションにいる必要がありますので、スケジュールを確認して家に居られる日に訪問査定に来てもらいましょう。

実際に査定額が分かるのは、訪問査定をしてから3〜4日後になります。

金額が大きいマンションの査定額を算出するためには、それなりに時間がかかるということです。

もっと早く結果が知りたいという人は、物件の情報だけで査定額を算出する机上査定をおすすめします。

物件の細かい条件は値段に反映されませんが、早ければ当日にマンションの価格を知ることができます。

	結果	価格の信ぴょう性
訪問査定	3〜4日後	高い
机上査定	早ければ当日	低い

実際にマンションを売却する前には、必ず訪問査定が必要になります。

売却する予定がある人は、机上査定を選んでしまうと二度手間になりますので注意してください。

事前に準備しておくと良い必要書類

不動産会社がマンションの訪問査定に来る際には、下記の書類を準備しておく必要があります。

マンションの面積や構造がわかる書類は、管理組合や管理会社に請求すれば手に入れることができます。

不動産会社によっては、他にも書類を用意するよう言われるケースもありますので、事前に確認しておき、すべて揃えられるようにしましょう。

管理人からの一言「訪問査定で見られるポイントを把握し、対策を練ることが大切」

訪問査定で見られるポイントを把握しておき、対策を練ることが大切です。

部屋の掃除をしてきれいにするだけでも、マンションの査定額を高くできる可能性は十分にあります。

物件の印象が悪く、実際に売れる金額よりも安く査定されてしまうリスクをなくすために、掃除をして物件の第一印象をよくしましょう。

イエウールで一括査定したら310万も高くなった

管理人がイエウールで自宅マンションを一括査定したところ、街の不動産会社より310万円も高い査定価格をだしてもらえました。

イエウールはクレームに厳しい会社なので、不動産業者からしつこい営業電話がかかってくることはありません。

物件情報を入力するだけの簡単手続きで、すぐに売却相場が分かる手軽さも好評です。